かにきめらのかにっき

かにきめらという人のブログ

のび太と恐竜2006

ドラえもんのび太と恐竜2006」今日見てきました。
(ドラ映画は毎年見ている身なので昨年無かったのが悔やまれますね)


えーとりあえず
絶対見とけ!!


映画第一作の「のびたの恐竜」をフルリメイクしたものですが、迫力や演出が格段に向上しています。
(今思うと第一作のほうは少し物足りない感がありました)


お得意(お家芸ともいう)の思ったことの箇条書き
のび太のパパが「パパも子供のころ恐竜に夢中になっていた」と共感するシーン。
良く考えたらパパはママに比べて登場率が低く脇役みたいな扱いだっただけに、今回のシーン変更は良かったと思います。

◎タイムマシン等の時間移動関係の演出強化。
今回タイムマシンの時間移動の演出が強化されCGをフル活用した物になっていました。
終盤の白亜紀から移動する際のフェードアウト(クロノトリガー思い出しました)、タイム風呂敷で時計部分が使用時に3Dの懐中時計になるなど、独自の解釈が加わりました。

スネ夫の昇格
今回扱いが良かったのがスネ夫だったと思いますね、原作にあって第一作に何故か無かったジャイアンの「俺は歩く…」シーンが今回入りジャイアンの株が上がりましたが、スネ夫も原作では「他四人に無理やり合わせた」感が強かったですが、今回は自分の意思で意見をあわせたのが良かった、のび太とピー助に謝ったり、その後のおとり作戦のアイデアをひらめいたり(その複線で恐竜ハンターが玩具持ってくるのは強引ですけど)するなどかなり目立ったキャラになりました。

◎黒マスク(恐竜ハンター)
こいつもイメージが良くなりました、のび太達に対しての態度とか行動は原作とほとんど変わらないのですが、演出が「巨大感」「悪役感」を感じさせるものとなり声優を勤めた船越氏の渋い声とあいまって、いっそう魅力的に悪役になっていました。
その一方でドルマスタインとのやり取りにお茶目なところとかもあり、そのギャップも楽しかったのですが(あと今回ちゃんと「隠し禿げ」になってます、笑)

◎ラストシーン変更
今回一番の変更点がラストの話でした。
原作では助けに来たタイムパトロールに送ってもらいましたが、今回は自力で日本まで旅することに(流石に過程は省略されていましたが)
しかも、日本に付くとタイムパトロール隊が敬礼するなどかなり変わってます。
(しかしあのシーンを見るとタイムパトロール隊はすごく暇らしい)

◎時間の経過
今回気を使ってるなと思ったのが時間の経過ですね。
原作では「成長促進剤」ですぐピー助が大きくなることになってましたが今回はそれをやらず妊婦の経過などで「時間」を感じさせていました、とはいいつつも前半は「間延びしてない?」と思いましたが実は後半の布石でした。
白亜紀に来たころのピー助は子供たち全員をまだ乗せることが出来なかったのですが、長いたびを経て(前述の通り今回は自力で日本まで旅しました)最後は日本の海へ五人を背に乗せて泳いでいました。ここまで手の凝った演出をするとはもう私はお手上げですよ(笑)

◎三回も泣いた
というか、やばい。一本の映画で三回も泣いたのは初めてだ。
とりあえず
・最初のピー助との別れ
ジャイアンの「俺は歩く…」
・最後のピー助との別れ
この3ポイントがやばい、特に原作を熟知するとなおさら。


少し褒めすぎですけど今回いい映画を見たなと感じましたよ。
とはいい五つも少し気になる点もありましたが。
・ピー助の声:大きいと樹の迫力がかけている気が、第一作のほうが迫力有りました。
・恐竜ハンターの後半の扱い、作品のメインは「ピー助を白亜紀の日本へ返す」ことなのか今回恐竜ハンター基地のシーンは大幅に削られました、特にティラノサウロスの大暴れのシーンとかがほとんど無かったのはざんねん(部下も全然少ないし)基地も原作のほうが悪役らしくて好きでした。
・メガネをはずしたのび太、今回メガネを外しても(3 3)にはならず「メガネを外すと実は美形」という感じに、このあたりはコアユーザーから反発受けそうです。
・最後の家から三人を見送るシーンがなくなったのも少しマイナスかな?

とはいっても、良作には変わりないので絶対見たほうがいいですよ!今回はッ!!


ps
あと今回枠線がコンテで書いたようなタッチになって入りとか、程よいのび太の家の散らかり具合(変なゲーム機がある)とか、ドラえもんの「あたたかいめ〜」とか、ドルマスタインのコレクションで十分悪役のイメージが伝わるとかもありました。最後に今回も静香ちゃんシャワーシーンの作画が力はいってます(笑)